新座市議当選無効の件
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今日のニュースで気になる記事があった。それは、今年行われた埼玉県新座市議選挙で当選を果たした立川議員が、市民としての生活実態がないと判断され、当市の選挙管理委員会から当選無効が言い渡された。
公職選挙法では、地方自治体選挙において、当該市町村に3ヶ月以上の生活実態のある居住を要件としている。
メディアの報道等では、光熱費はほとんど使われず、水道は、当選後に契約されたとのことである。立川議員は、県の選挙管理委員会に異議申し立てをするとしている。
さて、ここで問題提起したいのは、「生活実態」とは何だ?ということだ。
立川議員を知ったのは、数週間前に夕方のニュースでタレント議員として紹介され、初質問の様子が取り上げられていた。質問内容はともかく、議会慣例や制約に阻まれ、なかなか調子の出ない様子だったので、番組終了後、このブログから同世代の地方自治体議員として応援のメッセージを入れ、数日後、数行だが、律儀にメールの返信を頂いた。
立川議員は、親の顔を知らずに、施設で育ったという。現在、26歳、子育て真っ最中であるが、ご主人とは、別居?していて子育ては、自分の親類に頼る他ないのが現状であろう。そういった家庭も今は増えている。
そこで「生活実態」の話に戻すが、私も昨年2月中旬に公認が決まり、4月10日投票の選挙に臨んだ。2ヶ月の短期間の政治活動。朝5時起床、夜3時就寝の毎日、地盤・看板・カバンの無い候補は、一日中街頭に立つ以外に活動方法を知らないわけである。立川議員もそれは同じ状況であっただろうと容易に想像がつく。子育てと仕事をしているならなおさらで、子供の居る隣接市の親類の家に預けるのは自然であるし、行き来も多くあったであろう。少なくても、彼女の経歴や感情からすれば、親類を頼るのは当然である。
また、新座市の自宅においてもただ寝るだけの場所であって、水道だって食事など作る暇も無いだろうし、外食か買い出しで済ますはずだ。
それが、彼女の「リアル」なのだと思う。子育てや若年層施策に力点をおきたいのも頷ける。
立川議員だから訴えることの出来る政策や提言があったはずで、市民も期待したからこそ32候補中、5番目の得票数で当選したわけだ。もし、今回の事でがっかりしている有権者もいるかも知れないが、それは、次回の選挙で判断されることであって…続く