【タウンニュース掲載】市政レポートNo.136 動き出した等々力緑地再編整備計画
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「増改築案から全面改築案への転換、高度な政治判断とサポーターへサプライズを求めたい」当時、川崎フロンターレが悲願のJ1リーグ初優勝した直後、等々力陸上競技場第2期整備計画の策定にあたり市長へ要望した私の議会質疑。その後も毎年タイトルを獲得し、クラブが市民のまちへの愛着や誇りの醸成と本市の魅力発信向上にどれだけ寄与してきたか。Jクラブの中で地域貢献度10年連続トップと評価され、陸前高田市への復興支援活動などクラブ、選手、サポーター、行政が四位一体となった様々な取り組みの経験から一翼を担う行政による更なる支援体制の充実と観戦環境の改善が必然と訴え続けて来ました。
振り返ると、「全面改修を推進する会」による請願署名は、目標を上回る22万人分となり、議会も全会一致で採択。その年の市長選では各候補が全面改修を打ち出し、方向性が決定付けられた瞬間でした。秋に市長選が迫る本年5月、新たな等々力緑地再編整備実施計画改定骨子(案)にてスタジアムの『球技専用化』が青天の霹靂にて公表され、記録を塗り替えるクラブの快進撃は、行政をも動かした形です。
但し、実現には課題もあり、計画全体の整備手順では、球技専用化の前提として、現補助競技場を3種から2種公認相当とする改修が必要で芝生席を含む5千人以上収容のスタンドをはじめ、更衣室、シャワー室、設置が望ましい雨天走路、曲走路の8レーン化等を想定。また、その改修用地とする為、隣接の運動広場と多目的広場を縮小廃止する予定で少年サッカーや野球の出来る代替施設の確保、緑地北側への多目的広場整備が実質的な整備開始の目安となります。同時に新競技場では、プールを含む日常的な利用と魅力ある施設複合化や建替手法の議論も必要です。さらに、計画期間では、ふるさと納税の活用など財源確保策と財政の裏付けを基に、上記施設に加えて周辺諸施設や決定した市民ミュージアム取壊し・跡地活用も予定され、計画が長期に及ぶと指摘、工期短縮の手法を検討するよう質しました。この間、1646件の意見公募も寄せられ、市民の関心が高く、関係者・サポーターのご尽力と陸上など他競技や関係者皆様のご理解ご協力があって成り立つ今回の計画です。当局はこれら手順・期間を検討した上で11月に改定(案)を公表するとしています。今紙面で紹介出来なかったスポーツ振興に資する他の施策提言とともに実現に向けて邁進し、その詳細は追って報告しますのでご期待下されば幸いです。
まっとうな政治を取り戻し、新たな時代を切り拓く。おしもと よしじ